茨城県笠間市で行われている悪態まつり。
天狗に向かって悪態を浴びせながら供物を奪い合うお祭りです。
今回は2024年悪態まつりの日程・祭りの歴史や内容・アクセス情報などについて紹介します。
悪態をつく「まつり」とは?
概要
悪態まつり 2024 | |
日程 | 2024年12月15日(日) |
場所 | 愛宕神社・飯鋼神社 |
住所 | 愛宕神社:〒319-0209 茨城県笠間市泉101
飯鋼神社:〒319-0209 茨城県笠間市泉 |
マップ | 【愛宕神社】
【飯鋼神社】 |
問い合わせ先 |
|
公式サイト | https://www.city.kasama.lg.jp |
悪態まつりは、愛宕神社の裏にある飯鋼神社のお祭りです。
13人が天狗の格好をし、13天狗の祠(ほこら)にお供え物をします。
このお供え物を奪い合うのですが、その際に邪魔をする天狗や同じ参拝者に向かって「ばかやろう!」「早く歩け!」などの悪口(悪態)を言いながら行う変わったお祭りです。
お供え物を見事手に入れた人は「無病息災」・「家内安全」・「五穀豊穣」のご利益があるとされています。
悪態まつりはその独特な性質から日本三大奇祭の1つだと言われています。
お祭りの主な流れ
早朝 | 愛宕神社の総代が集合。
16箇所に配置するお供物の準備や天狗への着替えを済ませます。 |
13:30頃 | 神官と13天狗が合流し、お供物への祈祷を開始する。
天狗はここから「無言の行」となり一言も喋ることはできません。 |
14:00頃 | 開始の合図の花火が鳴る。
神官と天狗が現れ、16箇所の祠にお供物をしてまわります。 神官が拝み終えたら奪い合いがスタートです。 決して神官が拝み終えていないのにお供え物を奪おうとしてはいけません。 |
15:30頃 | 愛宕神社に13天狗が再登場し、お餅やお菓子が撒かれます。
最後は全員でバカヤロー三唱をして祭りは終了します。 |
お祭りのルール
【ルール・注意点】
・神官が拝み終わる前に供え物を奪い取ろうとする等の行為は絶対にやめましょう!
・掟破り行為とみなされ天狗から青竹で阻止されケガをする場合がありますので注意してください。
・個人的な名称・名前を出しての誹謗中傷はやめましょう。
悪口を言い合うことが前提となるお祭りだからこそ、無用なトラブルを回避するためにしっかりルールに基づいて参加する必要があります。
まつりの名称からも少し不安を感じるおまつりであるように思ってしまいがちですが、実際には人を不快にさせるような悪口を言う参拝者はほとんどいないので、安心・安全なお祭りですよ!
歴史
悪態まつりの歴史には諸説あります。
・おん霊や疫病を退治するため
・領主が住民の日頃の不平不満を探るため
などです。
また、愛宕山には13の天狗が住んでいると言われており、妖魔や疫病から人々を守ってくれるという伝説があり、悪態まつりにおいても天狗が重要な役割を果たしています。
アクセス情報
電車
JR常磐線 岩間駅より
車で 10分
徒歩 60分
車
北関東自動車道 友部ICより 13分
北関東自動車道 笠間西ICより 22分
常磐自動車道 岩間ICより 13分
駐車場
①愛宕神社 参拝者駐車場 |
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住所 | 〒319-0209 茨城県笠間市泉101 |
マップ | |
台数 | 10台 |
②あたご天狗の森駐車場 |
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住所 | 〒319-0201 茨城県笠間市泉99ー20 |
マップ | |
台数 | 100台 |
当日は、駐車場も満車となる可能性が高いので電車で岩間駅を利用しタクシーなどで愛宕神社まで行くことをオススメします。
まとめ
今回は茨城県笠間市の悪態まつりについて紹介しました。
昨年(2022年)は一般参拝者の参加は見送られ関係者のみで開催されたようですが、今年は通常開催されるようです。
悪口は飛び交いますが、そこには神官や天狗に対する敬意が込められた愛のある悪態であるように感じます。
笑顔あり、笑いありの奇祭となっていますので、是非一度足を運んでみてください。
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