宮城県の鹽竈(しおがま)神社にて毎年3月10日に開催されている帆手まつり。
大きな神輿を担いで町内を巡行することが大きな特徴で日本三大荒神輿の一つとしても有名なお祭りです。
今回は帆手まつりの日程や見どころ、歴史、アクセス情報などを紹介します!
帆手まつりとは
帆手まつりは「陸奥に春を告げる火伏の神事」と言われています。
※「陸奥」とは福島・宮城・岩手・青森の4県にほぼ相当する地域のことを指した総称です。
※「火伏」とは火災を防ぐことという意味の言葉です。
塩竈市一帯を大きな神輿を担いで回り火が原因となる災いを防ぎ景気を良いものになるようなるよに願って行われているお祭りです。
日程
帆手まつりの日程を紹介していきます!
鹽竈神社 帆手まつり 2024 | |
日程 | 2024年3月10日(日) ※毎年3月10日開催 |
開催時間 |
|
開催場所 | 鹽竈神社・塩竈市内 |
住所 | 〒985-8510 宮城県塩竈市一森山1−1 |
マップ | |
主催 | 鹽竈神社祭典委員会 |
問い合わせ | 022-367-1611 |
公式HP | http://www.shiogamajinja.jp |
見どころ
見どころはなんといっても大きな神輿で市内を回る荒神輿です。
見どころをまとめて紹介します!
荒神輿
冒頭でも書いているように鹽竈神社の帆手まつりの神輿は日本三大荒神輿の一つとして数えられるほど有名です。
重さ1トンもある神輿を16人の若者が担ぎ、202段もある表参道(通称:男坂)を下る様子は鬼気迫るものがあります。
また、帰りにはこの坂を上がって神社に還っていきます。
帰りの神輿を担いで坂を上がっていく様子も迫力満点です。
坂を下るのは11:30ごろから、坂を登るのは19:00ごろからとなっています。
荒神輿と呼ばれる理由は202段もある坂を勢いよく降ったり登ったりすることはもちろんですが、巡行中に急に走り出したり同じところを何度も回ったりするなど「神の意のままに」動き回ることがあるからです。
纏御奉仕 塩竈振り
纏御奉仕は先端に鹽竈神社の社紋とひらひらしたものをつけた大きな棒を持って神輿巡行の後に続く人のことを指します。
この大きな棒を操り力強く舞う様子も大きな見どころの一つとなっています。
帆手まつりではこの舞を塩竈振りという独自の方法がありそうです。
塩竈振りの様子を参考に載せておきますね!
本日の帆手まつり纏御奉仕の様子です。
師匠45年間の御奉仕の中で、約30年前には川崎帆手祭奉仕睦会様と約8kgの鹽竈神社の社紋の入った纏を奉納しています。
帆手まつりでは、ダイナミックな御会式の振り方とは違う、神事を意識したゆっくり優雅な『塩竈振り』という振りで表坂を上がります。 pic.twitter.com/rrIXmYyz26— 奥塩まとい会 (@ouenmatoikai) March 10, 2018
鹽竈神社 境内
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境内から見ると随身門から出たところ、下の石鳥居まで続く表坂があります。
鹽竈神社境内もとても見応えがあるので是非堪能してもらえたらと思います!
神輿渡御順路・スケジュール
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神輿巡行のスケジュールは以下の通りです。
場所 | 到着時間 | 出発時間 |
表坂上 | ー | 11:30 |
表坂下 | 11:45 | ー |
赤坂 | 11:50 | 12:00 |
権現堂 | 12:10 | 12:20 |
青果市場 | 12:30 | 12:40 |
玉川小学校 | 12:50 | 13:00 |
塩釜駅 | 13:10 | 13:35 |
香津町 | 13:45 | 13:55 |
南町 | 14:00 | 14:10 |
市役所 | 14:20 | 14:30 |
中の島 | 14:45 | 14:55 |
牛生(須賀神社) | 15:15 | 15:40 |
舟入 | 16:00 | 16:10 |
吉田邸 | 16:30 | 16:40 |
武田の笹かまぼこ | 16;55 | 17:05 |
キクニ株式会社前 | 17:15 | 17:30 |
尾島町 | 17:40 | 17:50 |
本塩釜駅前 | 18:00 | 18:10 |
御釜神社 | 18:20 | 18:30 |
表坂下 | ー | 19:00 |
由来と歴史
帆手祭りは300年以上の歴史あるお祭りです。
火災から町を守るために始まったお祭りで現在まで形を変えながら、今では日本三大荒神輿とも呼ばれるほどに華やかなものとなっています。
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この祭は天和2年(1682)塩竈が大火に見まわれ、港に出入りする船も減少し地域が衰退した時に火災の鎮圧と景気回復を鹽竈さまに祈って始められた祭であり、今も火伏の祭として続けられている。市内の若者が中心で、当時鹽竈神社は唐門から中へは一般の人は入れなかったが、祭日は特別に若者(伜)だけは中に入れてもらう許可が出た。そこで「伜まつり」と言う名で正月20日に始められたのである。当時は神輿は無く梵天(リュウノヒゲを束ね棒の先に附けたもの)を持って町中を練り歩いたとされる。だが天和4年「伜まつりを毎年行うのは贅沢だ」との代官より達しが出て一旦中断したがこの年再び大火に見まわれた為、再び復活し以後正月28日に行って来た。まつりは年々華やかになり、やがて享保18年(1733)に現在の神輿が出来ると、神輿の町内渡御に変わり、明治5年に「帆手祭」と改称し、祭日も3月10日に変更し戦時中も中止することなく受け継がれている。荒れ神輿(神意のままに動き回る)としても有名で住民の間には数々の逸話も残されている。
混雑状況
特に混雑が予想されるのは神輿巡行が始まる11:30頃、19:00頃の鹽竈神社の表坂付近です。
坂を下るところ登るところが大きな見どころとなっているので表坂は多くのお客さんで賑わいます。
神輿巡行途中は比較的余裕を持って追いかけながら鑑賞することができそうですし、前もって巡行箇所で待ち構えていればしっかりとみることができるのではないでしょうか。
アクセス情報
電車の場合
JR仙台線で本塩釜駅で下車します。
●JR仙石線 本塩釜駅より
・表参道(表坂)の石鳥居まで徒歩約15分
・東参道(裏坂)の石鳥居まで徒歩7分
・社務所前まで徒歩で約15分、タクシーで5分
車の場合
●三陸自動車道を利用
・利府中ICより車で約10分
・利府塩釜ICより車で約10分
・仙台港北ICより車で約15分
駐車場情報
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合計で350台ほど駐車できる鹽竈神社の無料駐車場が3ヶ所準備されています。
それぞれの場所の詳細をまとめておきますね!
①第1駐車場 | |
住所 | 〒985-0074 宮城県塩竈市宮町6−27 |
収容台数 | 100台 |
②第2駐車場 | |
住所 | 〒985-0074 宮城県塩竈市宮町7−7 |
収容台数 | 80台 |
③第3駐車場 | |
住所 | 〒985-0074 宮城県塩竈市みのが丘2−14 |
収容台数 | 170台 |
まとめ
いかがでしたか?
今回は神輿巡行に定評があり、荒神輿としても有名な帆手まつりについて紹介しました。
ぜひ一度足を運んでみてください。
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